農業の分野でAI(人工知能)の導入が本格化している。農業に特化した生成AIが開発され、画像認識AIを搭載した収穫ロボットの販売も始まっている。
昨年12月下旬、三重県農業研究所はイチゴの収穫期を迎えていた。主任研究員の杉村安都武(あとむ)さんがスマートフォンのアプリに、県が開発した品種「かおり野」の苗が育つ時期に必要な注意点を教えてと質問を入力すると、数分で回答が文章で示された。
吸水力が高い品種なので乾燥すると生育が止まりやすく、県内で広く栽培される別の品種「章姫(あきひめ)」より多めの水やりが必要なこと。さらに8月中旬以降は窒素が多くなりすぎないようにすることや肥料管理の注意点などを、360字で教えてくれた。
このアプリは、農研機構(茨…