避難民が殺到し約150万人が集まるラファの市街地。イスラエル軍の地上作戦の開始を恐れる声が広がる=2024年3月27日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファ、ムハンマド・マンスール撮影
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 イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの一部で、住民に避難を求めると発表した。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの間で戦闘休止と人質解放をめぐる交渉が本格化するなか、イスラエルの有力紙ハアレツは「ハマスに圧力をかける狙いがあるとみられる」と指摘している。

 発表によると、イスラエル軍はラファ東部の住民に対し、南部の最大都市ハンユニスか地中海沿いのマワシ地区に移動するよう呼びかけるとしている。ハアレツによると、住民たちはすでに携帯電話などのボイスメッセージ、チラシなどで避難の呼びかけを受け取り始めているという。

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