アライグマによる生態系や農作物への被害を減らすため、市民の捕獲員を増やそうと、札幌市のNPO法人が9月29日、北海道長沼町で「アライグマ塾」と題する講座を開いた。定員30人は予約で満席に。家庭菜園の畑や職場にアライグマが出没するといった市民らが、捕獲法を学んだ。
道によると北米原産のアライグマは1970年代後半、テレビアニメ「あらいぐまラスカル」の人気により、ペットとして日本に持ち込まれた。逃げたり、捨てられたりした個体が野生化。現在は国内全域に生息しているという。
道内では79年、恵庭市内で逃亡したペット約10頭が酪農地帯に定着した。93年度に初の農業被害が報告され、22年度は約1億4400万円の被害を確認。同年度は過去最高の2万6425頭が捕獲されたという。
市民講座を開いたのは鳥獣捕…