2024年8月24日、米ニューヨークの国連本部で記者団に話す米国のトーマスグリーンフィールド国連大使=AP

 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は12日、国連安全保障理事会改革の一部として、アフリカ諸国に常任理事国2枠を与える意見を支持すると表明した。加えて島嶼(とうしょ)国の非常任理事国1枠の増設と、文言を示しながら話し合う「文言ベース」での交渉開始も提案した。安保理はロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザでの戦闘に有効な対応ができていないことなどから、改革を唱える声が強まっている。

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 安保理は現在、米英仏ロ中の常任理事国5カ国と、任期2年で毎年5カ国が地域ごとに改選される非常任理事国10カ国で構成されている。アフリカには非常任理事国の3枠が与えられてきたが、現状の体制では不十分という声が多い。

 米国はこれらの状況を踏まえ、2枠増設への支持を打ち出した。どの国にするかはアフリカ内で協議した上で、国連総会で投票すべきだとしている。

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