人手がかかる石油精製や化学合成プラントの日常点検。デジタル化して負担を減らそうと、インターネットにつなげたIoTカメラとAIを使って遠隔で監視できるサービスを、岐阜県関市に拠点がある「NBKマーケティング」(東京)が手がけている。めざすのは「単純労働からヒトを解放する」ことだという。
広大な敷地を持つ石油精製や化学合成プラント。異常が無いかどうかを毎日チェックする日常点検は、通常は敷地内に点在するアナログ計器に担当者が足を運び、目で確認して回っている。
「夏場は猛暑になる野外。デジタル化できれば、働き手不足の解消や現場の負担軽減につながる」とNBKマーケティングの岡本英一郎社長は強調する。同社は関市の老舗鋳造メーカー「鍋屋バイテック」のグループ会社だ。
これまで、プラントのデジタル化は、大規模な工事を伴うため経費がかかるのがネックになっていた。アナログ計器をデジタルのスマート計器に交換するにしても、電源や配線、設置工事が必要で、工事期間はプラントの稼働を止める必要も出てくる。
導入経費はスマート計器の10分の1
そこで同社が注目したのが…