カザフスタン西部アクタウ近郊で墜落したアゼルバイジャン航空の機体。カザフスタン・マンギスタウ州が2024年12月25日公開した映像から=AP

 昨年12月のアゼルバイジャン航空機墜落に関連し、ロシアの独立系メディア「バザ」は15日、乗員と管制官の「交信記録」とされる会話を伝えた。それによると、乗員は自らの判断でロシアの空港への着陸を断念しており、アゼルバイジャン側が主張する「ロシアの隠蔽(いんぺい)」に反論する内容となっている。

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 旅客機は昨年12月25日、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア・チェチェン共和国のグロズヌイへ飛んでいた。

 バザの報道によると、機長は「両方のGPSが機能しなくなった」と報告。グロズヌイ空港への着陸に何回か失敗した後、ロシアの別の二つの空港への着陸を検討した。

 だが、「操縦不能になった。鳥の衝突だ」「油圧系統の故障だ」などと機体の異常を報告。「機内の酸素が欠乏しかけており、酸素タンクが爆発したと思う」と訴えた。

 いったんはバクーに戻ることも決めたが、カザフスタン西部アクタウに向かい、その郊外に墜落。乗客乗員67人のうち38人が死亡した。

 報道は実質的に、アゼルバイ…

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