初日を迎えたNMB48の新公演「天使のユートピア」 =5月14日、(C)NMB48

 大阪・難波を拠点とするアイドルグループ「NMB48」は14日、新たな劇場公演「天使のユートピア」をスタートさせた。主要な曲目(セットリスト)すべてが書き下ろしの「オリジナル公演」としては、2013年11月に始まった「ここにだって天使はいる」以来、10年半ぶり。初日の出演者として選ばれたメンバー13人は、NMB48の歴史に刻まれる新公演のステージを元気よくつとめ上げた。

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 この日、出演したメンバーは朝日新聞「NMB48のレッツ・スタディー!」経済編を担当中の安部若菜さん、同スポーツ編を担当する川上千尋さんのほか、泉綾乃さん、瓶野神音(じおん)さん、小嶋花梨(かりん)さん、坂田心咲(みさき)さん、桜田彩叶(あやか)さん、塩月希依音(けいと)さん、上西怜(じょうにし・れい)さん、新澤菜央さん、出口結菜さん、芳賀礼さん、山本望叶(みかな)さん。公演のセンターは塩月さんがつとめた。いずれも、5月22日リリース予定の最新シングル「これが愛なのか?」の歌唱を任された「選抜」メンバーでもある。同公演は原則として、現在計16人いる「選抜」メンバーが出演する「プレミアムな公演」をめざすという。

 新公演の総合プロデューサーは秋元康さん。サウンドプロデュースにCarlos K.さんを迎えた。振り付けはNMB48のチーフダンスインストラクター、コレオグラファーのAKIRAさんが担当した。プロデュースは、NMB48プロジェクトの剱持嘉一プロデューサーが手がけた。

 セットリストのうち15曲がこの公演のために書き下ろされたもの。NMB48のリーダーを長くつとめた歌手の山本彩さんが現役メンバーの思いを聴きとって作詞した「僕らはまだ」のほか、「友達」(2014年)など過去のNMB48楽曲へのオマージュを込めてつくられた曲も含まれている。また、来年に予定されている大阪・関西万博にちなみ、1970年万博のテーマソング「世界の国からこんにちは」の一節を取り込んだ「繫(つな)ぎ歌 ~世界の国からこんにちは~」も披露された。

 この公演のキャプテンには泉さん、副キャプテンには瓶野さんが就任した。泉さんは「10年半ぶりのオリジナル公演という偉大な舞台に立たせてもらうことに感謝します。プレッシャーもあるけれど、将来、私がキャプテンでよかったと言ってもらえるよう、この公演を大きくしていけるように頑張りたい。公演のタイトル名は、(アイドルとしての)理想郷に向かってがむしゃらに頑張り続ける私たちの姿からとってもらった。大阪から世界へはばたいてゆければ」と語り、瓶野さんは「自分にやれることをせいいっぱいやり、公演を引っ張って行くとともに、自分自身の成長を果たしていきたい」と述べた。

 4期生として2012年に加入した川上さんは、「ここにだって天使はいる」公演が始まった当時は研究生の立場だったと述べ、同期加入の仲間が初日の出演メンバーに選ばれて晴れの舞台に立つ姿を「うれしく、同時にうらやましい思いでみていた」と回顧。今回の新公演でオリジナルメンバーのポジションと歌割りを与えられたとして、「長年の念願が果たせた」と10年半ごしの思いを口にした。

 NMB48にはチームN、チームM、チームBⅡの3グループがあり、それぞれ、AKB48グループの楽曲を再構成した独自の公演を同劇場で行っている。また、昨年加入したばかりの9期研究生による「世代交代前夜」公演、バラエティー色を色濃く打ち出した「なんばらえてぃー」公演もある。

 剱持プロデューサーは「『がむしゃらに、泥臭く』というNMB48が守ってきたコンセプトを大切にしながら、新たな魅力をのせていくリブランディングを意図した」と説明。「(NMB48の)メンバーみんなが憧れ、出演することを目標にするような公演にしていきたい」と述べた。

 【「天使のユートピア」公演 セットリスト】

①OUR STORY(作詞・作曲・編曲=Carlos K.)

②青い春よ(作詞・作曲・編曲=Yuya Fujinaka)

③愛デンティティ(作詞=鈴木エレカ、作曲=oni/鈴木エレカ、編曲=oni)

④ROUTE48(作詞=Ayaka Miyake、作曲・編曲=田中マッシュ)

⑤君はエイリアン(作詞=JO…

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