高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、廃炉作業中)の敷地に計画されている研究用原子炉について、日本原子力研究開発機構(JAEA)は7日、整備費用が1500億円規模に上ると明らかにした。全額が国費負担。実現すれば、東京電力福島第一原発事故以降、商用炉を含めて初の新設となる。
JAEAが文部科学省の専門家部会で示した。原子力規制委員会に設置許可を申請する時期は年内に決める。申請から完成まで8年程度かかる見通しという。
試験研究炉は、政府が2016年にもんじゅを廃止するにあたり新設方針を決めた。原子力分野の研究や人材育成の拠点と位置づけ、JAEAが京都大や福井大、三菱重工業などと設計を進めている。
原子炉は原発と同じく水で核…