今から20年前、プロ野球界は、近鉄とオリックスの合併話を機に再編騒動に揺れました。選手会が初のストライキを実施するまで至った、2004年の一連の騒動とは何だったのか。巨人軍の元代表で当時の球界事情にも通じる、野球史家の山室寛之さんに聞きました。
今春、「2004年のプロ野球 球界再編20年目の真実」を出版しました。近鉄とオリックスの合併、1リーグ構想の浮上、選手や関係者の職場を守ろうとした選手会による球界初のストライキ、楽天の参入、ソフトバンクによるダイエーの買収と、予想もしない出来事が立て続けに起きた一年について、5年ほどかけて取材しました。
日本球界への危機感は、再編…