麺棒を巧みに使って「延し」から「たたみ」の作業に移る啓新高校そば部の亀岡澪部長(右)=2024年6月7日、福井市文京4丁目、鎌内勇樹撮影

 「日本一のそば処(どころ)」をうたう福井県には、そば打ちに青春をかける高校生たちがいる。福井市の啓新(けいしん)高校「そば部」は、昨夏の第13回全国高校生そば打ち選手権大会(そば打ち甲子園)で、県代表として初優勝。今夏の連覇を目指し、腕を磨いている。

 福井県では、古くから大野在来、丸岡在来、美山南宮地在来など風味豊かな在来種そばが栽培され、愛されてきた。部活動などでそば打ちに取り組む高校もあり、啓新高校「そば部」、坂井高校「そば同好会」のほか、そば打ちで地域おこしに協力する丸岡高校「地域協働部」、高齢者施設などで手打ちそばを振る舞ってきた科学技術高校「ボランティア部」もある。

 啓新高校そば部は2016年に創部され9年目。県内の高校生そば打ち大会では昨年まで4年連続優勝と無敵の強さを誇る。昨夏のそば打ち甲子園では、長野吉田高校戸隠分校や「そば」の必修科目がある北海道幌加内(ほろかない)高校など並み居る強豪を抑え、全国優勝を果たした。

 現部員は17人で、1年生7…

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