フィンランド生まれのスポーツ「モルック」を全国の中学校や高校の部活に――。2024年夏に世界大会が北海道・函館で開かれるなど盛り上がりを見せるなか、そんなプロジェクトが進められている。
モルックは交互に木の棒を投げて木製ピンを倒していく、ボウリングに似た競技だ。体力や運動神経などはあまり必要ではなく、公園といった身近な場所で楽しめる。年齢や性別の違い、障がいの有無に関係なく誰もが参加できる「ユニバーサルスポーツ」といわれる。
19年にお笑い芸人の森田哲矢さん(さらば青春の光)がユーチューブでその魅力を発信したことなどもあり、日本での人気も拡大。国内の公式大会への参加者も増えつつあり、24年8月の世界大会は欧州以外では初めての開催となった。
こうした中、競技人口を底上げするための取り組みも進む。モルックの道具を輸入する「OHSサプライ」(横浜市)は各地の中学校や高校に部を立ち上げるための支援をするプロジェクトを企画し、24年春ごろから募集を始めた。活動の継続性といった一定の基準をパスすれば、モルックの道具一式を学校側に寄贈するという。
これまでに支援を受けている…