新1万円札の肖像となる渋沢栄一は、91歳の生涯に500もの企業の創設に携わった。その一つをルーツに持つ、みずほ銀行の加藤勝彦頭取は朝日新聞の取材に「社会課題の解決が経済の発展につながる、という信念が『渋沢イズム』だ」と語る。それは今のみずほにも求められている、という。

 渋沢は1873年、日本最古の銀行である第一国立銀行を創設。2年後から41年間、頭取を務めた。同行はその後、第一勧業銀行となり、2000年に富士銀行、日本興業銀行との経営統合などを経て、みずほ銀に至る。

 加藤氏は、みずほに残る渋沢の「DNA」について「様々な企業と垣根なく、尊敬し合う関係を築いていく柔軟性・多様性だ」と話す。

 みずほは旧安田財閥(芙蓉(…

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