オーストリアの大手飲料メーカー、レッドブルがサッカーJ3の大宮アルディージャを買収し、Jリーグで初めて海外企業が単独のオーナーとなった。外資の参入は、来季J2に復帰するクラブにどんな変化を与えるのか。大宮の原博実・フットボール本部長に聞いた。
――レッドブルが大宮の経営権取得を発表したのは8月でした。
「まずは(今後の)判断をするために、大宮の現状を正しく知りたいというところから始まりました。レッドブルグループには、あらゆる部門の専門の担当者がいます。アナリスト(分析)、育成、スポーツ科学、『ヘッド・オブ・ゴールキーピング』というGKのとりまとめをするトップもいました」
「彼らのヒアリングは厳しく、細かい。例えば、アカデミー(育成組織)にコーチは何人いるのか、マニュアルやメニューを書く練習ノートはどんなものを共有しているのか。現場の担当者レベルにも質問を重ねていました」
――彼らの姿勢で印象に残ったことはなんでしょうか。
「レッドブルは、『マルチク…