地元・白糠町産のエゾシカ肉とラム肉のハンバーグを焼く長谷川相業(シャンイエ)さん

Be Ambitious!:5 長谷川相業さん 中国→白糠

 道東の白糠町の国道沿いに、ひときわ大きな建物がある。食のパラダイス「レストランはまなす」。創業およそ60年、和洋中100種類近い品ぞろえで地元では知らない人はいない。今、厨房(ちゅうぼう)で腕をふるうのは中国・大連出身の長谷川相業(シャンイエ)さん(41)だ。

 はまなすの売りは、地元食材を中心とした料理。法事や正月に利用されるほど、地元に愛され、道外からも観光客が訪れる。だが、2代目オーナーが高齢になり、事業継続が危ぶまれていた。閉店か。続けるか。コロナ禍で悩む日々が続いていた。

 当時、札幌市で暮らしていた相業さんの夢は「自分の飲食店を持つこと」。白糠に縁はない。それでも、はまなすが後継者を探していると知り、220キロ離れた店へ通い詰めた。

 土曜の昼、そして夜、日曜の昼、そして夜。ご飯を食べるにつれ思う。「この店をなくしてはいけない」

 夢をかなえたい。パッションを追い求めたい……。そんな思いで、海の向こうから北海道にやってきたYOUたち。次回は過疎に悩む町にインバウンドを呼び込むタイ人の物語です。1月21日午後6時、配信予定です。

 夢への一歩を踏み出そうとし…

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