写真・図版
家の門扉などに置かれていた石のイメージ=6日、神戸市垂水区、原野百々恵撮影

 いつの間にか、家の門扉に「石ころ」が置かれている……。そんな事案がいま、神戸市内の住宅街で相次いでいる。子どものいたずらか、鳥がくわえてきたか、などとささいなことにみえるが、兵庫県警は警戒を強めている。なぜなのか。

 1月29日の昼過ぎ。神戸市垂水区学が丘に住む50代女性から110番通報があった。垂水署によると、「若い男2人がインターホンを鳴らし、門扉を勝手に開けようとした」という内容だった。

 女性が窓越しに外を見ると、若い男性2人が立っていたという。

 後で女性が確認したところ、門扉の上やガレージ付近に1~3センチほどの大きさの石ころが置かれていた。

 通報を受けた署が付近の住宅街を調べ、似たような石ころが女性の家以外で1月29日~2月4日に計13軒で見つかった。

 県警が警戒するのが、「マーキング」の可能性だ。

 石ころは門やガレージを開閉させると落ちるような場所に置かれている。空き巣を狙う窃盗グループが、人の出入りなどを確認するためのマークではないか、とみる。

 石が置かれ続けている家は、人の出入りが無く「ここは狙える」というサインになっている可能性があるという。

 署は地域住民へ「門扉などに石が置いてあったらすぐに通報してください。空き家で石を見つけたら、石をのけて、家の中が荒らされていないか定期的に確認してください」と呼びかけている。

 現場は、小学校や高校などに…

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