公明党の斉藤鉄夫代表(左)と面会し、ノーベル平和賞受賞者に関する申し入れを受ける石破茂首相=2024年12月2日午前9時30分、首相官邸、岩下毅撮影

 少数与党として連立を組む自民・公明両党のあつれきが表面化しつつある。新年度予算案の成立を目指す自民は、過半数の賛成を得るべく日本維新の会や国民民主党に歩み寄るが、パートナーである公明にはどこかつれない。公明は不満を募らせており、政権運営の「アキレス腱(けん)」になる可能性も出てきている。

 自公の立場の違いが鮮明に出たのは、3月に米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約締約国会議への対応だった。

 「平和の党」をうたい過去2回の会議にも議員を派遣した公明は、3月の第3回会議に日本政府がオブザーバー参加するよう求めた。

 石破茂首相は政府参加は難し…

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