つくば秀英―霞ケ浦 二回表つくば秀英2死二塁、沢畑の右前適時打で二塁走者の知久が生還し先制=2024年10月2日午前10時21分、ひたちなか市民、古庄暢撮影

 第77回秋季関東地区高校野球茨城県大会の決勝が2日、ひたちなか市民球場であり、つくば秀英が霞ケ浦を5―2で破り、初優勝した。両校は26日から神奈川県で開幕する関東大会に出場する。大会での結果は、来春の選抜大会出場校を決める判断材料になる。

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 5番打者で背番号2。つくば秀英の稲葉煌亮(こうすけ)(2年)は、新チームの攻守の要だ。この日は1点リードの三回表2死二、三塁の好機に中前へ2点適時打、2点差に詰め寄られた七回表は適時二塁打を放って突き放し、試合の流れを渡さなかった。

 同じ霞ケ浦と決勝を戦い、敗れたこの夏の茨城大会。2年生ながら正捕手を任されていたが、決勝では試合途中で疲労がたまり、八回に代打を送られた。体重は大会前と比べ7キロ落ちていた。新チームでは練習中や練習後に補食の時間をつくり、体力づくりに力を注いできた。

 この日の試合では、3投手の継投を見事にリードしきった。「夏のリベンジができた」。試合後、満面の笑みを見せた。

 関東大会の先に見据えるのは、初の選抜大会出場だ。「関東は強豪ばかりだけど、打ち勝って甲子園の舞台に立ちたい」。新たな挑戦に、心を躍らせていた。(古庄暢)

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