プラスチックごみによる汚染問題に対処しようと、国際条約の策定に向けた交渉会合が25日から韓国の釜山で開かれる。様々な分野に関わるプラごみ問題は深刻さを増しており、1週間の会合で実効性のある条約内容に合意できるかが焦点だ。

 プラスチックがもたらす問題は多岐にわたる。海岸への漂着ごみや環境汚染をはじめ、生産や処理に伴う温室効果ガスの排出、生物への悪影響も指摘され、気候変動や生物多様性の劣化にもつながる。

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深刻さ増す2040年の予測

 このままでは、問題が悪化する恐れが高い。

 経済協力開発機構(OECD)によると、生産量は2000年以降の20年間で2倍になり、20年は約4億3500万トンに。40年には約7億3600万トンに達すると見込まれる。排出量は20年の約3億6千万トンから40年には約6億1700万トンになる恐れがある。

海面付近を漂うごみ。プラスチック製品が多い=2018年、インドネシア・バリ沖、諫山卓弥撮影

 20年には陸地や海、川など…

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