「すかいらーくホールディングス」が攻めの姿勢を強めている。10月4日には福岡県のうどんチェーン「資(すけ)さんうどん」を買収。日本のファミレスの草分け的存在だが、かつて経営が悪化し、2006年に上場廃止も経験した。9日に再上場から10年を迎えるいま、谷真会長(72)に展望などを聞いた。
主要100社景気アンケート
朝日新聞が実施した「主要100社景気アンケート」で、各社の経営陣にインタビューした内容を随時配信します。
――どんな戦略で事業を進めていますか。
「今年に入り、『店舗中心経営』に本格的にシフトしました。これまでは本部が主導して、コスト管理を徹底して利益を出してきましたが、これからは現場の創意工夫で売り上げ増をめざします」
――「店舗中心経営」とは。
「アルバイトの採用や店舗の運営などにおける店長らマネジャーの権限と裁量を広げました。店によって、宅配が多かったり、アルコールがよく出たりと特徴が違います。創意工夫で売り上げや利益を伸ばしてもらいたいのです。売り上げや利益に応じて評価する制度も導入しました。これがうまく回り始めています」
――「ガスト」「バーミヤン」など20種類ほどの店舗のブランドがありますが、ブランドを変える業態転換を積極的に進めているようですね。
「業態転換はいまに始まった…