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シニア食堂でお昼を食べると話が弾む=2024年12月、東京都新宿区
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 子ども食堂ならぬ「シニア食堂」。一人閉じこもりがちなシニアに開かれた場が昨年12月、東京都内でスタートした。ボランティアスタッフも伴侶を亡くしたシニアが中心だ。

 「お墓をどうしようかと迷っていて」「私は夫婦思い出の場所のタイで妻の散骨をしたんです。私も死んだら妻と同じように散骨して、と子どもに頼みましたよ」

 12月中旬、スタッフを含め十数人集まり、ランチを食べながら話が弾んだ。名付けてシニア食堂はおもに65歳以上に呼びかけ、月2回昼に開く。この日は白菜と豚肉蒸し、きんぴら、里芋の煮物、けんちん汁やリンゴケーキといった献立。スタッフたちの手料理だ。

 シニア生活文化研究所の小谷…

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