29歳で乳がんが見つかり、34歳で肝臓に転移、39歳のときには脳にも転移し「余命半年」と告げられた。でも、神奈川県逗子市の藤井ともみさんは48歳の今も元気に笑顔で生きている。乳がん経験者の仲間と乳がん検診の意義を訴えながら。
10月の祝日、逗子市役所隣の神社境内に飲食や物販の屋台が並んだ。ステージではダンスのショーなどを挟んで健康教室や講演が続き、親子連れや通りすがりの外国人観光客がのぞいていく。
藤井さんが代表理事を務めるNPO法人HAPPY FOREVER(ハッピー・フォーエバー)が開いた「ピンクリボン祭り」は縁日みたいに楽しげだ。ピンクに染まった会場を、おっぱいを描いたTシャツ姿の藤井さんが飛び回っていた。
一昨年と昨年は会場に検査車を呼んで希望者に2200円でマンモグラフィー(乳房X線検査)を受けてもらい、計4人の乳がん発見につながった。
検査の実費との差額は藤井さんが負担してきたが、「今年はお金が尽きてマンモカーを呼べなかった」という。「来年に向け、みんなが欲しがるこのTシャツの販売など資金集めの手段を模索中です」
手術から目を覚ますと…
藤井さんを駆り立てるのは「…