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白河関跡の森の中に立つ白河神社本殿=2024年7月10日午後0時29分、福島県白河市、斎藤徹撮影
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 奈良・平安時代の検問所だった国指定史跡「白河関跡」(福島県白河市)。白河神社本殿は、杉の巨木が立ち並ぶ森の中に鎮座する。

 古代に起源をもつ由緒ある神社が今、「高校野球の新しい聖地」として注目されている。きっかけは、2022年夏のできごとだ。

 第104回全国高校野球選手権大会で、宮城代表の仙台育英が初優勝し、深紅の優勝旗を初めて東北にもたらした。

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 東北と関東を分ける関所跡にちなんだ「優勝旗の白河関越え」は、東北高校野球界の積年の悲願だった。

 白河神社は1997年から…

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