牛乳を飲んだ時におなかがゴロゴロなりにくいとされる「A2ミルク」の生産・販売が、北海道内でも広がっている。今春からは、道内に本部を置く「日本A2ミルク協会」による新しい認証制度が本格的にスタートした。酪農家からは、消費者の健康志向や、これまで牛乳を敬遠していた層へ消費拡大を期待する声があがる。
北海道有数の酪農地帯・十勝地方。4月19日、広尾町の豊似小学校の給食の時間に、地元の鈴木牧場が生産しているA2ミルク「十勝オーガニック牛乳」が登場した。地元産品の良さを知ってもらおうとの企画で、生産者の鈴木敏文さん(42)が、教室で子どもたちに、おなかがゴロゴロなりにくい遺伝子を持った牛から搾った「A2ミルク」であることなどを説明した。
5年生の大塚心晴さん(10)は、「のどを通る時スッとした感じでおいしかった。A2ミルクは知らなかったけど、たまにおなかがゴロゴロする時があるので、効果が楽しみ」と話した。
同町で酪農を営む鈴木さんは…