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干し芋用のスライサーで芋を切る児童=2025年2月4日午前10時47分、茨城県鹿嶋市立鉢形小学校、中村幸基撮影
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 ゆでたて、ほかほか。サツマイモをスライサーで切って、網の上に並べて、校庭で干して……。

 茨城県鹿嶋市立鉢形小学校の1、2年生約70人が、茨城名産の干し芋作りを体験した。

 学校そばの畑を貸してもらって去年5月に苗植え、11月に芋掘り。軽トラックの荷台からあふれるほど収穫した。このうち約200キロを干し芋作りにあてた。

 干し芋を食べたことのない子もいて、みんな興味津々。1年生のティヌリ・デハンサさんは「上手に切れてうれしい」と目を輝かせ、同じく1年生の橋本楓季さんは「焼き芋は好きだけど、干し芋は初めて。食べるのが楽しみ」。

 ふるさとの「名人」を招いて、ふるさとの名物や名所を教わる体験学習のひとコマ。4日に地区の有志と保護者らが手ほどきした。

 世話役の一人、平山英夫さんは「身近なところに誇れる宝があることに気づいてほしい。私たち大人にとっては子どもたちこそがふるさとの宝です」と目を細めた。

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