ゆでたて、ほかほか。サツマイモをスライサーで切って、網の上に並べて、校庭で干して……。
茨城県鹿嶋市立鉢形小学校の1、2年生約70人が、茨城名産の干し芋作りを体験した。
学校そばの畑を貸してもらって去年5月に苗植え、11月に芋掘り。軽トラックの荷台からあふれるほど収穫した。このうち約200キロを干し芋作りにあてた。
干し芋を食べたことのない子もいて、みんな興味津々。1年生のティヌリ・デハンサさんは「上手に切れてうれしい」と目を輝かせ、同じく1年生の橋本楓季さんは「焼き芋は好きだけど、干し芋は初めて。食べるのが楽しみ」。
ふるさとの「名人」を招いて、ふるさとの名物や名所を教わる体験学習のひとコマ。4日に地区の有志と保護者らが手ほどきした。
世話役の一人、平山英夫さんは「身近なところに誇れる宝があることに気づいてほしい。私たち大人にとっては子どもたちこそがふるさとの宝です」と目を細めた。