
子どもを描いた水彩画で知られる、絵本画家いわさきちひろ(1918~74)の原画32点が昨年、東京都内で見つかった。子ども向け雑誌「こどものせかい」に58~62年に掲載され、長らく行方不明だった。この時期に描かれた原画で現存するものは少ないとみられるといい、関係者は「画業を研究する上で貴重な発見」と話す。
原画は昨年1月、同誌を出版する至光社(しこうしゃ)(東京都)の倉庫を整理していた社員が、他の作家の原稿などが入っていた封筒の中から発見した。同社は同8月、作品を管理する「いわさきちひろ記念事業団」に返却した。
このうち最も古い時期の作品…