アニメ「わんだふるぷりきゅあ!」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜朝8時30分)に登場する主人公のひとり、犬飼いろは。動物をこよなく愛する中学2年生です。
飼い犬のこむぎと過ごして2年、元の飼い主と出会う場面も描かれました。演じる種﨑敦美さんは、いろはの心の動きをどのように捉えていたのか。自身の中学時代も振り返りながら、たっぷり語っていただきました。
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新聞配達のアルバイトと合唱部の活動に明け暮れた中学時代。思い返す記憶は、3年生のときに席が前後になった友だちのことばかりです。
話すのはたいてい、「お笑い」や「少年ジャンプ」のこと。話すこと全てが全て私のツボにはまり、なぜ今まで知り合っていなかったんだ……と思うぐらい。今でも好きすぎる友だちです。
もし、いろはやこむぎが同じクラスにいたら、まぶしいです。でも「私でも仲良くなれるかもしれない」と思うような、壁を作らないキラキラパワーを感じます。
いろはを演じていて、最初は「よくできた子だなあ」と思っていました。明るくて、元気で。でも、物語が進むにつれて、色々なところが見えてきました。
第38話(10月20日放送)で、元々こむぎを飼っていた栗原さんのもとをたずねます。2年前、迷子の子犬だったこむぎを保護したとき、「前の家族が見つかったら、ちゃんとお別れして、返してあげる」とお母さんに約束していた。
その回の台本には、「こむぎと離れるなんて絶対に嫌」というせりふがありました。さすがに大切なこむぎのことになると、珍しく直球で感情を伝える言葉が出てくるな、と思ったんです。子どもらしい、と言うんでしょうか。
でも、映像を見て練習し始めると、印象が変わりました。
この回の冒頭、いろははこむ…