「僕にとって『いじめ』に終わりはありません」と会見で語る生徒=2024年6月18日、東京都青梅市、氏岡真弓撮影

 東京都青梅市が18日、いじめ重大事態調査報告書を公表した。中学1年の頃からいじめ被害に遭い、現在は定時制高校3年の男子生徒は同日、記者会見し、いじめ被害の実態や、学校や市教育委員会の対応に対して思うこと、いまの心境などをつづった文章を読み上げた。全文は以下の通り。

  • 「いじめに終わりない」被害生徒会見 重大事態、青梅市が報告書公表

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〈「いじめ」にあうということ〉

 2024年6月18日に青梅市から公表された、青梅市立中学校いじめ重大事態調査の被害生徒です。

 当事者としていじめの辛(つら)さや苦しさ、いじめを受けた人が重大事態調査に向き合うことがどんなことなのか、調査が終わってからどんな苦しさや辛さがあったのかは、市の公表だけでは伝わらないと思い、会見で自分の口で伝えることを選びました。

 自分の受けた「いじめ」について向き合った長い時間が、いつか振り返った時に自分の力になったと思えること、その先にこのことが誰かの力になっていたらいいと思っています。

 僕は青梅市内の中学校で1年生の頃からいじめを受けてきました。

 自分の容姿に対する悪口やか…

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