「吹奏楽の聖地」として中高生に親しまれてきた名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)が、2025年2月から大規模改修に入り、2年余り休場する。吹奏楽で「ありがとう」を伝えようと、来年1月19日には「名古屋国際会議場サンクスコンサート」(朝日新聞社後援)を開き、改修前のフィナーレを飾る。
名古屋国際会議場センチュリーホールは、1990年に開館した。全日本吹奏楽コンクールの聖地だったホール「普門館」(東京、閉館)に代わり、2012年から新たな「聖地」として中学や高校の吹奏楽部員の憧れの場になった。さだまさしさんやTHE ALFEEといった著名アーティストにも愛されてきた。
「音響がよくて、中高生がベストを尽くせる環境なのです」。中谷務館長(77)はホールの魅力をそう語る。駐車場の広さ、会議場の充実した空間が大会運営にも大きな力になったという。だが、老朽化に伴う改修が必要となり、全日本吹奏楽コンも今年、会場を宇都宮市に移した。
27年4月の改修後に再び「聖地」に戻ってきてほしい――。愛知県内の吹奏楽関係者やホールのスタッフらはそんな願いを込め、地元の中高生たちによる今回のコンサートを企画した。
1月19日のコンサートの第一部は、全国大会や定期演奏会でこの舞台に数多く立ってきた愛工大名電高校が「ディープ・パープル」や「ゴールデン・ジュビレーション」といった十八番で盛り上げる。
第二部は、特別編成された「…