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自転車が行き交う子飼スクランブル交差点=2024年11月4日午前10時28分、熊本市中央区子飼本町
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 日本で初めてのスクランブル交差点は、熊本市中央区の子飼にある。そんな歴史を伝える記念碑が完成し、4日、除幕式があった。

 「スクランブル交差点 発祥の地」と彫られた高さ約90センチの石碑は、交差点から子飼商店街に入る一角に建てられた。商店街と、碩台、黒髪の両校区の自治協議会が資金を出し合った。

 子飼交差点がスクランブル化されたのは1968(昭和43)年のことだ。有名な東京・渋谷駅前より5年早い。周辺には熊本大学、済々黌高校、九州女学院(現・九州ルーテル学院)があり、当時は子飼橋まで市電が走っていた。生徒や学生、商店街の買い物客でごった返し事故の危険があるのを見かねた熊本県警が、ニューヨークの先行例を参考に導入したという。

 ところが、半世紀以上も前の…

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