弥生時代の女性が着ていたとされる貫頭衣の色について説明する浜田竜彦さん=2024年6月19日午後2時43分、青谷かみじち史跡公園、渡辺翔太郎撮影

 道路建設に伴う発掘調査で、保存状態のよい人骨や木製品が大量に出土して全国的に有名になった鳥取市の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡。弥生時代に海上交通の拠点として栄えたその場所に今春、鳥取県立青谷かみじち史跡公園がオープンした。古代の人たちが、ここでどのように暮らしていたのか――。きっと、感じることができる。

 史跡公園には、港湾集落として栄えた遺跡について学べ、弥生時代のものづくりも体験できるガイダンス棟と、国の重要文化財に指定された出土品を保管、展示する重要文化財棟のふたつがある。さらに裏手には「弥生の湿地ひろば」も。

 記者がまず入ったのは、ガイダンス棟。淡いピンク色の貫頭衣(かんとうい)を着た女性と犬の像が出迎えてくれた。ほかの博物館やイラストで見たことのある貫頭衣は、もっと地味な色だったような……。

 そう思いながら解説を読むと…

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