<解説人語>外交特権についての社会部の御船紗子記者と吉村駿記者が解説します。

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外交官らが犯罪の容疑をかけられても、逮捕を逃れられるなどする「外交特権」。日本でも、サウジアラビアの外交官(当時)が銭湯で盗撮した容疑をかけられましたが、自国に戻ったままで不起訴処分となりました。外交特権の現状とは。社会部の御船紗子記者と吉村駿記者が解説します。

 東京にあるシンガポール大使館の外交官(当時)が銭湯で盗撮した容疑をかけられたり、サウジアラビア大使館の外交官(同)が女性にわいせつな行為をした疑いを持たれたりする事案が、朝日新聞の取材で明らかになりました。

 外交官や大使館職員には国際条約に定められた「外交特権」があり、サウジ大使館の事案のように自国に戻るなどすれば、警察の捜査が及ばないことがあります。容疑がかけられているのに捜査の手を逃れることになってしまうのは「逃げ得」ではないのか。

 それぞれの事案を取材した社会部の御船紗子記者と吉村駿記者が解説します。

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