【解説人語】「皇族は生身の人間」 発言に込めた思いは?
2024年は、元日に能登半島地震が発生し、9月の豪雨被害もあって、天皇、皇后両陛下は3度現地をお見舞いされ、他の皇族方もそれぞれ被災地に心を寄せる1年となりました。
皇室での出来事を振り返りますと、三笠宮妃百合子さまが逝去され、秋篠宮家の長男悠仁さまが18歳の成年皇族となり、両陛下の長女愛子さまが学習院大学を卒業し、本格的に公務をスタートされました。皇室制度を安定的に維持していくうえで、未成年皇族の不在は極めて異例の状態です。
皇族数を確保するための制度改正が議論されていますが、秋篠宮さまは11月の会見で「皇族は生身の人間」と述べ、該当する皇族がどのような影響をうけるのか理解するよう宮内庁に求めました。
「生身の人間」に込められた思いとは何か。そして、皇室について、いま考えておくべきこととは。皇室の現場を取材する社会部皇室記者の中田絢子記者が解説します。