イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘開始から200日が経った2024年4月23日、イスラエルのテルアビブで開かれた政府に対する抗議デモに参加した女性=ロイター撮影

 イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突は4月7日で半年がたちましたが、なお終わりが見えません。敵対関係にあるイスラエルとイランが互いに直接攻撃を仕掛けるなど、中東地域の緊張がさらに高まりました。台湾では大きな地震があり、少なくとも17人が死亡。韓国総選挙では野党が勝利し、与党の韓悳洙(ハンドクス)首相らが相次いで辞意を表明する事態になりました。3年目に入ったロシアのウクライナ侵攻を巡っては、米議会でようやくウクライナ支援法が成立しました。

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 4月3日午前7時58分(日本時間同午前8時58分)ごろ、台湾東部沖を震源とする強い地震が発生しました。台湾の気象当局によると、東部の花蓮県で震度6強を観測。17人が死亡、2人が行方不明となっています。

 イランとイスラエルの攻撃の応酬は、シリアにあるイラン大使館が1日に攻撃されたのが発端でした。イラン外務省などはイスラエル軍によるものだと非難。在英のシリア反体制派NGOによると、イランの革命防衛隊准将ら7人が死亡しました。イスラエルがイランの在外公館を攻撃したのは初めてとみられています。イスラエル側は関与について、肯定も否定もしていません。

 これに対してイランは、13日夜から14日にかけて350以上のドローン(無人機)やミサイルを発射し、初めてイスラエルを直接攻撃しました。イスラエル側は米英仏の協力も得て、99%を迎撃したとしています。

 19日には、イラン中部イスファハン州の軍事基地などが攻撃を受けました。米メディアは、13~14日の攻撃への反撃だと報じました。攻撃規模は限定的なものだったとみられ、死傷者は確認されていません。

 19日に演説したイランのライシ大統領は、イスラエルに対する直接攻撃には言及したものの、イスファハンへの攻撃には触れませんでした。イスラエル側は、19日の攻撃についても発表していません。両国とも、これ以上のエスカレーションは望んでいないというメッセージを送ったと受け止められています。

 米下院は20日、ウクライナ支援法案を超党派の賛成で可決しました。この法案審議は、下院で多数派を握る共和党が反対し、長引いていました。国内外からの圧力の強まりを無視できなくなったとみられています。

 法案は23日に上院でも可決、バイデン大統領が24日に署名して成立しました。「数日以内」(米国防総省)に武器などのウクライナ搬入が可能となる見通しで、兵器や弾薬不足に苦しむウクライナ軍にとって待望の軍事支援が、再び動き出します。

 4月の国際ニュースを写真で振り返ります。

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