エビ、フォアグラ、サバ、カカオ、タピオカ、ハチミツ、マツタケ、ニンニク――。朝日新聞国際報道部は、連載「一皿から見える世界」で、特派員が食材にまつわる物語を追いかけました。とっておきの美味なる写真を、読者の皆様にお届けします。
おせち料理を彩るエビ。日本にも多く輸出されるタイでエビの市場を訪ねると、鋭い視線を向けられました。内戦、恐怖、希望――。日本とつながるその場所で見えたものとは。
- 【1】食卓に並ぶエビ 殻に秘められた内戦と不法就労、「でも本当は…」
フランスのクリスマス、新年に欠かせないフォアグラ。そのあり方を問い直しているベテラン職人が仏東部の小さな村にいます。伝統を残すための挑戦とは。そして、消費者の受け止めは。
- 【2】フォアグラと名乗れなくても 強制給餌をやめた孫の言葉と持続可能性
北欧ノルウェーから日本が最も多く輸入している魚は、実はサーモンではありません。国内消費量の半分が8千キロ離れたノルウェー産のその魚を、新鮮なまま届ける工夫を取材しました。
- 【3】「日本のサバへの情熱のおかげ」で人気に ノルウェー産、世界争奪戦
「きのこ」も「たけのこ」も、値上げラッシュ。冬のスイーツの代表格チョコレートの価格が高騰しています。その背景を探るため、生産地の西アフリカ・ガーナを訪ねました。
- 【4】チョコ商戦にも影響 「カカオショック」の震源ガーナで起きた異変
日本でブームの「タピオカ」は、地球の反対側ブラジルでも愛されています。でも日本の食べ方とは大違い。現地を訪ねると、様々な人種が暮らすブラジル特有の物語がありました。
- 【5】タピオカといえば白い生地 先住民族の主食、西洋人や奴隷文化と融合
日本にも多く輸入されているウクライナ産ハチミツ。ロシアによる侵攻が長期化し、甘くない現実が続く中、生産に携わる人たちはどのような思いを抱えているのでしょうか。
- 【6】戦時下の国から届くハチミツ 甘くない現実、それでも未来のため
秋の味覚マツタケ。中国でもそのおいしさが見つかってしまったようです。日本人が驚く産地ならではの食べ方も。技術革新で、その食べ方が日本で実現する日も近いかもしれません。
- 【7】「世界松茸第一村」、刺し身は日本に届くのか? 中国・理想郷の挑戦
国産の野菜や果物は、実は多くの部分を外国に頼り、様々な危機に直面しています。何とかできないか。ラオスの高原でニンニクとキウイを育て、奮闘する人々がいます。
- 【8】ラオスのニンニクとキウイが日本産救う? 元協力隊員と実習生の挑戦
- ただの料理好きと思われたくない 速水もこみちさんが紡ぐ食の物語
- 食べる石、野ネズミの蒸し焼き…イモトアヤコが世界で出会った食文化