RAMPSの説明動画には、生徒役(右)が保健室の端末で回答した内容について、養護教諭役(左)が詳しく話を聴く場面がある

 学校の長期休みが終わるタイミングで、精神的に不安定になったり、学校へ行きたくないという気持ちが強まったりする子どもがいます。自ら命を絶つ子が増えるというデータもあります。政府はどのような対策を講じているのでしょうか。

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  Q 夏休みが終わる時期に、気持ちがつらくなる子どもがいると聞く。

 A 長期休み明けは周りの人たちが注意して関わる必要があると言われている。子どもの自殺は、1年の中で9月1日が一番多いというデータがあり、4月も多い。

 Q 子どもの自殺は増えている?

 A 2022年の小中高校生の自殺は514人と過去最多で、昨年も513人と高止まりしている。昨年の内訳は小学生13人、中学生153人、高校生347人だった。

 13年前から年間300人を割る年がなくなり、4年前に前年より100人多い499人となった。

 Q 原因、動機はなにか。

 A 厚生労働省によると、1人につき四つまで選べる原因・動機別の分析で、「学校問題」が261件と最多で、「健康問題」147件、「家庭問題」116件、「交際問題」33件と続いた。

 「学校問題」の内訳では「学業不振」が65件、「進路の悩み(入試以外)」53件、「学友との不和(いじめ以外)」48件、「入試に関する悩み」36件と続く。「教師との人間関係」は6件、「いじめ」「性別による差別」は1件ずつだった。

 ただ、原因が分からない「不詳」も88件ある。

 Q 政府の対策は。

 A 国も深刻に受け止めてい…

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