加藤鮎子こども政策・少子化担当相=2024年4月3日午後、岩下毅撮影
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 政権の少子化対策を盛り込んだ「子ども・子育て支援法等改正案」。国会審議では、財源の一つで医療保険とあわせて徴収する「支援金」が最大の焦点となっています。そもそも支援金とは、どんな仕組みなのでしょうか。何に使うのでしょうか。解説します。

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 Q 子育ての「支援金」って?

 A 政府が進める年3・6兆円規模の少子化対策財源の一つだ。対策は社会保障の歳出改革(1・1兆円程度)、余った予算の活用(1・5兆円程度)、そして支援金(1兆円)で工面する。

 支援金は、医療保険料とあわせて集める。2026年度は6千億円、27年度は8千億円、28年度は1兆円を想定。医療保険に加入する人全員の金額を平均すると、各年度の負担額は月額250円、350円、450円と推移する。ただ、保険の種類や収入によって月額1千円超の人も出てくるのが実態だ。

 Q 個人の負担金額はどう決まるの?

 A 今の医療保険制度になら…

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