円安ドル高の流れが止まりません。1990年以来34年ぶりに1ドル=155円を突破しました。なぜ歴史的な水準まで円安が進んでいるのでしょうか。その影響も含めて解説します。
Q そもそも円安って？
A 外国の通貨に対して円の価値が下がることを言う。例えば、これまでは1ドルを100円で交換できたのに、1ドル=110円になると、同じ1ドルを手に入れるのに10円多くかかる。逆に1ドル=90円になると、ドルに対して円の価値が高くなるから「円高」と言う。
- 1ドル155円台、34年ぶり円安水準突入 為替介入への警戒高まる
Q 円安は生活にも影響が出るの？
A 円の価値が相対的に下がるから、日本が輸入に頼る原油や小麦を海外から買うときに、今までより多くの円が必要になる。そうすると、企業の仕入れ価格は上がる。企業がその分を商品に価格転嫁すれば、消費者にとっても、日常的に買うガソリンや食料品などの値段が上がる。家計の負担が増えることになる。
Q 円安はどのくらい進んでいるの？
A 今年の初めは1ドル=140円台だったのが、足元では1ドル=155円台まで下落した。円の価値はドルに対して15円程度も下がったことになる。1ドル=155円台は、バブル景気のさなかだった1990年6月以来、約34年ぶりの円安水準だ。
Q なぜ円安が進んでいるの？
A 日本と米国の金利差が大…
