経済産業省の有識者会議で「エネルギー基本計画」の議論がスタートしました。そもそもどんな計画で、重要な論点にはどんなものがあるのでしょうか。

エネルギー基本計画について検討する分科会で、増加するとされる電力需要に関して議論された=2024年6月6日東京都千代田区、多鹿ちなみ撮影

 Q エネルギー基本計画の議論が始まった。どんなことが決まるのか。

 A 国の中長期的なエネルギーの方向性を示す。2002年に制定された「エネルギー政策基本法」に基づき、03年から約3年に1度見直されている。前回は21年の6次計画だったので、今回は7次にあたる。

 特に重要なテーマの一つが、様々な発電施設ごとに作る将来の電気の割合を示した「電源構成」だ。見通しについては当初、別の会議で議論されていたが、途中から基本計画の中で示されるようになった。今回も新たな電源構成が示されるとみられている。

 Q 電源構成がなぜ重要なのか。

 A 日本の温室効果ガス排出…

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