「青いマックの日」のチャリティーイベントの合間に取材に応じた日色保社長兼CEO(最高経営責任者)=東京都中野区、宮崎健撮影

連載「マクドナルド最高益の裏側」

 日本マクドナルドホールディングスが10年前の経営危機を乗り越え、業績を拡大させています。その裏側を取材しました。

 10月20日、青い風船やポスターで飾られた東京・中野の店舗で、日本マクドナルドホールディングス(HD)の日色保社長兼最高経営責任者(58)が、地元の少年野球チームと一緒に募金を呼びかけた。病気の子どもたちの支援を目的に、全国約3千店で年に一度開く「青いマックの日」。2017年に始めたイベントを22年にリニューアルした社会貢献活動だ。

 「『LIKEからLOVEへ』をテーマにブランドを刷新してきた。『好き』という同じ意味でも『マックでいいや』ではなく、『マックに行きたい』『マックを食べたい』と親密に思ってもらえるようにしたい」

 そう語る日色氏は、米ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人社長からマクドナルドに転じ、19年に事業会社のトップに。21年にHD社長に就いた。

 めざしたのは、14~15年…

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