1980年代の通勤風景。昭和の頃、会社員は55歳や60歳で定年退職する働き方が普通だった

 将来の人口減を見越した国の旗振りで、70歳定年や定年廃止が現実味をおびてきました。グロービス経営大学院経営研究科長の君島朋子さんに展望を聞きました。

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  • 「50代の壁」役職定年なくす企業続々 世代交代よりも大事なことは

 経済協力開発機構(OECD)が発表した「対日経済審査報告書2024」によると、加盟する38カ国のうち、年金開始年齢より早く企業が定年制を設けることを容認している国は日本と韓国だけです。米国や英国など欧州連合(EU)の多くの国では年齢差別に当たるとして定年制を禁止しています。

 一方、厚生労働省によると…

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