2024年10月20日、インドネシアの首都ジャカルタにある国会議事堂で行われた就任式に出席したプラボウォ大統領(右)とジョコ前大統領=インドネシア政府提供

 2月のインドネシア大統領選で当選した前国防相のプラボウォ氏(73)が20日、第8代大統領に就任した。「2045年の先進国入り」を目標に掲げたジョコ前政権の路線を継承し、経済の高成長をめざす方針だ。一方、前政権下で懸念されていた「民主主義の後退」が進む恐れもある。

 首都ジャカルタの国会議事堂で開かれた就任式で、プラボウォ氏は「強く、独立し、公正で豊かな『黄金のインドネシア』を目指し、努力する準備ができている」と演説。「他の国には邪魔させない」とし、エネルギーの自給など「自国第一」も訴えた。当初、スピーチは約20分の予定だったが、2倍以上の時間をかけた。

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 式典にはマレーシアのアンワル首相など約30カ国の代表者が出席した。プラボウォ氏の任期は5年間。副大統領にはジョコ前大統領の長男で、前スラカルタ市長のギブラン氏(37)が就いた。

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