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大阪ハーフマラソンを走り終え、記者陣の質問に答える岡本直己
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 駅伝やマラソンで活躍した岡本直己(40)=中国電力=が、1月26日の大阪ハーフマラソンを最後に現役を引退した。

 「実感はまったくない。でも、人から肩をたたかれる前に、走れるうちにやめた方が気持ちがいい」。レース後、さわやかな表情で語った。

 鳥取県出身。地元の由良育英高から明大を経て、2007年に中国電力に入社した。全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)は、翌年の元日から今年まで18年連続出場。エースが競う最長の区間を任されることが多かった。マラソンでも東京、パリ五輪の代表選考会だった19、23年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)に連続出場するなど、一線級で活躍した。

 岡本の名前が全国に知られたのは、毎年1月に開催される都道府県対抗男子駅伝での快走があったから。広島や鳥取チームの一員として、史上最多の19回出場し、抜いた選手は実に通算134人を数えた。

 今年の大阪ハーフでは前半…

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