かつて北陸3県の各都市と、関西や東京方面を結んで活躍した特急「雷鳥」(富山―大阪間)や夜行急行「能登」(福井―上野間)。JR西日本などは、それらで使われた「本物」のヘッドマークの貸し出しサービスを今春から始める。
ジェイアール西日本商事によると、これまで貸し出しは、鉄道博物館などに限っていた。それをイベントの装飾品としての利用など、より広く一般の人に見て楽しんでほしいと門戸を広げた。対象は法人で有料。4月ごろから始める予定だ。
ヘッドマークはボンネット型の車両に使われたもので、大きさは縦約55センチ、横約1メートル、重さ約10キロ。種類は「雷鳥」「能登」のほか、「しらさぎ」「加越」「北越」の5種類。
同社とJR西は、「鉄道の文化と歴史を楽しんで、笑顔になってもらえる思い出を届けたい」としている。