この夏も猛暑が日本列島を襲い、ゲリラ豪雨が各地で発生した。極端な天気が続く中、時間や場所がより細かくなった予報が、個人向けにピンポイントで届くようになってきた。独自の観測網によるビッグデータやAI(人工知能)が、その精度を下支えする。

 東京都心がゲリラ豪雨に見舞われた8月21日夜、スマートフォンのお天気アプリ「ウェザーニュース」の雨雲レーダーは一面真っ赤になった。

 画面には「雨は今夜21時50分まで」との予報とともに、「港区で排水溝があふれた」「新宿駅前で親の仇(かたき)のような雨」といった会員からのリアルタイムの報告も表示された。

 アプリでは、雨雲が発生する前でも、大気の状態などをもとに36時間先までの「ゲリラ雷雨」の発生リスクを「低~高」の3段階で予報する。

天気予報の精度向上につながるカギ

 ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲…

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