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石破茂首相とトランプ米大統領の7日の会談は、中国や北朝鮮を念頭に、日米の結束を改めて確認する場ともなった。米国第一を掲げるトランプ政権と日本の間の「隙間風」を期待した中朝にとっては、当てが外れた格好だ。
石破茂首相とトランプ大統領の初の顔合わせには、中国も強い関心を寄せていた。岸田文雄前首相に対しては、安全保障と経済の両分野で「米国に寄り過ぎで、中国へ圧力をかけてきた」との不満が強く、その変化を期待している事情がある。
ただ、日米共同声明には尖閣諸島に日米安保条約が適用されることを再確認したと盛り込まれ、共同記者会見ではトランプ氏が「中国の『経済的侵略』に対抗するため」の日米協力への合意を表明した。日米の結束という中国にとっての「逆風」を強く意識させられる形となり、中国側の不満は強まるとみられる。
日中関係改善には条件が
石破政権になってから、中国…