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記者団の取材に応じる日本維新の会の吉村洋文代表=2025年2月25日午後、大阪府庁

 兵庫県知事らが内部告発された問題をめぐり、日本維新の会の増山誠・兵庫県議が県議会調査特別委員会(百条委員会)の非公開会合の音声データを政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に渡したことについて、維新の吉村洋文代表は25日、増山氏が除名処分を受けた場合は議員辞職すべきだとする考えを記者団に示した。

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 増山氏らの処分は、地域政党・兵庫維新の会が検討している。吉村氏によると、兵庫維新の党紀委員会は、増山氏を除名相当とする意見を出しているという。このほか、立花氏に百条委メンバーの竹内英明・前県議(死去)を中傷する内容を含む文書を提供した岸口実県議は、離党勧告相当とする意見が出ているという。

 吉村氏は増山氏による情報漏洩(ろうえい)について「明らかなルール違反で正当化されるものでは全くない」と指摘。「厳しい対応が必要だ。これを許せば維新はルールを守らなくてもいいのかということになる」と語った。その上で、増山氏が除名処分となった場合は「維新の公認で当選している以上、議員辞職するべきだ」とした。

 また、吉村氏は党改革実行本部長を務める東徹衆院議員をトップとする調査委員会を、日本維新内で立ち上げ、兵庫維新の組織としてのガバナンスについて調査する意向も明らかにした。

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