自民党広島県連の中本隆志会長代理(右)に、林芳正氏への支持を要請する江本郁夫・山口県議ら(中央)=2024年9月12日午後3時47分、広島県庁、山中由睦撮影

 過去最多の9人が立候補した自民党総裁選。9月末に任期満了を迎える岸田文雄総裁の地元・広島は、前回から一変して静寂が漂う。3年前は岸田氏の支持拡大のために関係者が東奔西走し熱気に包まれたが、今回は「閑古鳥が鳴く状態」(党関係者)。あるじを失った広島の党員・党友票を目当てに、総裁候補を抱える近隣の県から支援を求める訪問が続く。

 総裁選の候補者がそろって日本の将来像を訴えた所見発表演説会があった12日昼過ぎ、広島県庁では自民党広島県連会長代理の中本隆志・県議会議長が、記者会見を開いていた。

広島は草刈り場に? 記者の質問に県連幹部は…

 「(岸田総裁が)辞めることになり、心の中にポカッと穴があいた。まだ無念な思いが消えない」

 中本氏は寂しい表情を見せ…

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