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【動画】イスラエル軍の激しい攻撃を受けたレバノン南部の町ヒアムの様子=其山史晃撮影
イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘が18日に2度目の停戦期限を迎える。朝日新聞の記者がイスラエル国境に近いレバノン南部の村を訪れると、破壊し尽くされた市街地に人影はまばらで、がれきを撤去する重機の音が響いていた。
レバノンの首都ベイルートから車を南に走らせて約1時間半。岩場がちの丘陵地帯に入り、リタニ川にかかる橋を渡ると、数百メートルおきに歩哨に立つレバノン軍の兵士らが周囲に目を光らせていた。白い車体に「UN」と記された国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の装甲車の車列がパトロールしている姿も確認できた。
2023年10月にパレスチナ自治区ガザで始まったイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まった直後から、ヒズボラはハマスを側面支援するためにイスラエルへのロケット弾などでの攻撃を開始。6万人の市民の避難を強いられたイスラエルは、昨年9月からレバノン戦線での作戦を本格化させ、ヒズボラの拠点であるレバノン南部などを大規模に爆撃し、地上侵攻にも踏み切った。
自宅全壊の住民「今回の破壊、限度がなかった」
昨年11月27日に発効した…