デンソーが愛知県西尾市に建設する新工場のイメージ

 自動車部品大手のデンソーが、自動車の電子制御ユニット「ECU」を生産する新工場を愛知県西尾市に建設する。2028年に稼働予定で、将来的には24時間無人で稼働する「完全自動化工場」を目指している。

 電子制御式の燃料噴射装置を製造している善明製作所を拡張し、2階建ての建屋を新設する。総投資額は690億円を見込む。

 ECUは、エンジンやモーター、ブレーキなど、自動車の部品を制御する「頭脳」にあたる。同社は現在、愛知県内の別の工場で生産している。今後、車の電動化の進展や自動運転といった運転支援技術の進化に伴い、より多くの部品をまとめて制御できる高性能なECUの開発が進む見通しだ。

生産技術、既存の工場にも

 新工場は、労働力人口の減少…

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