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和歌山県で唯一の身体障害者野球部「ヤマト和歌山」(和歌山市)が、6月に神戸市で開かれる全国身体障害者野球大会に出場する。今年で創部40年を迎えた部のメンバーたちは「10年ぶりの全国出場を機に、和歌山で障害者野球に関わる人が増えてくれたら」と意気込む。
どこまでできるか、考える
5月12日、草が少ししげった海沿いのグラウンドで、青色の鮮やかなユニホーム姿の部員らが打撃練習をしていた。走塁の練習も兼ねるが、走ることが難しい部員は球を打った後もその場にとどまる。試合では代走が認められるなど、障害に合わせた競技規則がある。
部員は現在、和歌山と大阪に住む10~70代の13人で、身体障害や知的障害がある。毎週日曜の午前中、和歌山市の西浜グラウンドなどで練習を続ける。
創部は1984年。昨年末まで監督を務めた市内の会社員、楠木祥瑞(しょうずい)さん(57)が高校2年の時、同級生を誘って立ち上げた。
生まれたときから左半身にま…